〜陸上採苗〜2001年

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現在は自然科学的に水温等の条件が揃うと海苔の種付けが始まりますが、昔の海苔の採苗はこの花が咲き始める頃始まります。

今年はこの花・・彼岸花(曼珠沙華)の咲くのが9月12日頃でした。

9月10日頃から陸上採苗の準備が始まりました。
準備作業完了した、陸上採苗場です。

海苔の果胞子がいっぱい育ったカキの殻を10日から水温18℃の水温で冷却します。

約5〜7日で殻胞子が放出されます。それを顕微鏡で観察して陸上採苗が始まります。

9月14日海苔網をステンレスの水車に約144枚巻きます。

解禁日は9月15日です。15日朝5時日の出前の金田海岸風景です。

9月15日早朝!5時30分作業開始です。

後方は東京湾アクアラインです。

海苔の殻胞子放出は光を感じるとカキ殻から約30分後1時間程度放出されます。
水車の水槽に約1200枚入れます。残り4800枚は暗黒処理をして光を入れません。
そのカキ殻を時間差で約15分から30分おきに400枚ずつ足していきます。すると長時間海苔の殻胞子放出されて多くの海苔網に殻胞子を付着させることが出来ます。

海苔網を巻き付けた水車を回すと、写真のようにラーメンの縮麺がスープを絡めるように海苔網に絡みます。
この海水には多くの海苔殻胞子が浮遊しています。その浮遊した海苔殻胞子を海苔網に付着させるのです。

約5分から10分程度で6枚重ね網に100倍視野(顕微鏡下)50個前後の海苔殻胞子付着させる事が出来ます。その網を養生水槽に移します。

この養生水槽は海水温が24度以上上がらないように冷却しています。
晴れた日など海水温はグングン上昇します。その時は水槽上部に遮光ネットを張ります。
約5時間程度養生させます。そうしないと海苔網に海苔の種が根付かないのです。

みなさん一服中!
この後・・養生させた海苔網を水を切り、特大ビニール袋に入れて冷凍庫(マイナス30℃)に入れます。
付いた果胞子(種)は冷凍に強く、20日位冷凍状態で保存可能です。
その後海の状態が良くなったときこの網は大海原に放たれます!!!

今日の作業終了!!朝4時に起きて終了は晩の5時頃です。この作業が1週間くらい続きます。


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