〜2001年野外採苗風景〜

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陸上採苗終了後に野外採苗を開始しました。
9月24日から9月29日までに720枚の海苔網に種を付着させる事が出来ました。

今年73才になる父と叔父にも手伝ってもらいます。感謝!感謝!

プラ竹と呼ばれる枠を流しその中にカキ殻を並べたネットシートを装着します。
その上に海苔網72枚を乗せて採苗します。

海水温23℃台以下、概算比重18以上、カキ殻から海苔胞子放出の条件が揃うと海苔網に海苔の種が付着します。

今年は近年になく、早い時期(9月21日)に条件が揃いました。しかし台風等の荒天にて9月25日から付着確認できました。

確認できた海苔網は採苗場所から育苗場所に12枚重にて展開していきます。
主に支柱柵に運んで干出しながら、けい藻を駆除して育てます。
大潮時は網を張る高さを低めに・・小潮時は高めに・・曇りが多いとき、晴れが多きとき・・その日により毎日管理が違います。

ここからは顕微鏡下の世界紹介です。今年の海苔の細胞です。
みなさんの食べる海苔はまだこの大きさです。

この画像は採苗後1日の海苔の細胞です。付着にその日は1細胞(黒い核が1ヶ)です。次の日には2細胞になります。

上記拡大写真

虫ではないですよ!海苔の誕生です。この確認で一喜一憂します。

採苗から約4日後の海苔細胞です。7〜8細胞に成長しました。

上記拡大写真

アオノリの付着も確認できます。アオノリ・けい藻汚れは繁殖が強く、早期駆除しないと黒海苔が負けてしまいます。干出管理、ポンプ洗い等忙しくなります。

採苗から約1週間後です。細胞が縦に分裂始めました。

こうなると成長は早いです。2〜3日後には肉眼で確認できます。

上記拡大写真

この先色々病害が発生します。(しろぐされ、あかぐされ、ローソク病、バリカン症等々)
病害と言っても人間に害があるのものではなく、海苔芽の成長に害があるのです。
これも干出管理等にて駆除します。


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