共同沖合いベタ設置作業

2隻の船で作業船組み


海底から伸びた根綱を枠に繋ぐ作業

潮流がきつく根綱を繋ぐのも一苦労

休憩中(笑)


中央の黒い布を頭に巻いたのがきんのり丸です(笑)


よいしょ!よいしょ!打ち込み作業中
昔は多く海苔養殖者がいて、支柱柵だけでは足りなくなり沖合いに新しい漁場を求めました。
そこで考案された漁場です。
水深は約25m〜10mの場所です。
以前は20k程度の重さの錨を使って設置していましたが、ひと風吹くと錨が引っ張られ移動して枠が緩んでしまったので2m程度の鉄の杭(亜鉛パイプの場合も有り)を海底に打ち込んで固定するようになりました。

この日は、朝5時に港を出港して、夏場に丘で作った枠を海面に流します。その枠を大きな錨で四方を固定して、浮き球をつけます。

作業船は潮流に流されないように、三方にロープを張り船が動かないように固定されます。
1本の杭を打つと移動して次の杭を打ちます。

水深は20m程度ですので24m程度の打ち込み用の棒が必要となります。
その棒は、30k程度のガス管6mを2本溶接して12mの管に孟宗竹12m以上のものを自転車のチューブで繋いで作ります。
打ち込み用の棒の先には錨に変わる鉄の杭を装着します。
その鉄の杭に16mm〜14mmの太さのロープを繋いで海底に打ち込みます。

ロープ(根綱)は100m〜80mの長さがあり、海底に固定された杭から海面の枠に付けた浮き球に結ばれます。
海面の枠には連結した浮き球でつけて浮かせてあります。
沖合いベタ流しは左の画像のように、設置されている事になります。
8人用の海苔柵の枠の大きさは、50m×112mです。

一人分の枠(太さ16mm〜14mmのロープで陸上で作ったもの)の大きさは、50m×14mです。
そこの枠に14枚の海苔網を張り込むことが出来ます。

しかし、千葉県の基準は12枚が通常です。
私の所属する金田漁組だけは14枚・・・
色々な経緯が有るったのでしょうね・・・
アサリ漁場にしても、海苔養殖にしても特殊な組合なのです(笑)

たぶん、一番大きな漁場と多くの海苔養殖者がいた・・・わがままな独特な基準になったのでしょうね。

共同の設置作業はここまでです。

凪ぎていれば連日朝5時から晩の5時頃までこの作業が続きます。
順調に行けば、8枠(8人用を3枠、12人用を5枠)を4〜5日にて設置完了です。

左のように海苔網を張りこみます。
海苔網の大きさは幅4尺2寸長さ10間です。
メートル法では・・・幅1.4m長さ18mという事でしょうか・・・

網と網の間には小さなアバ(フロート)をつけたロープを張ります。
ロープには9〜10個のアバ(フロート)と網を繋ぐ手縄(ロープ)を付けてあります。
これで海苔網を海面に浮かす事が出来るのです。

私はこの11枠を行使しています。
海苔網の枚数で、144枚を張り込めます。



HOME】 【BACK BBS】 【ブログ
inserted by FC2 system