|
★ 私の生活の場はこの千葉小櫃川河口干潟沖合の盤州干潟です。冬場は海苔生産、夏場はあさり漁にて生活しています。 カワウはあさり漁に出かけると海にたてられている警戒棒(竹)等に停まって羽を広げていることが多いです。 この日浜からあがり『このカワウどのくらい繁殖したか・・・』興味が出てきたモノで浸透実験池に観察に行きました。 ここの場所は物心付いた頃からの遊び場です。 話を戻します・・・階段を下り泥地を歩き出しました。足下はゴミが散乱していました。ビニール袋、プラスチック空製品、棒きれ、プロパンガスタンク、自動車、海苔ヒビ用竹その他あらゆるモノが散乱しています。海苔ヒビ用竹は私たち漁民がながしたモノです。反省しないと行けないモノの一つです。(私はすべてFRP棒ですので流しません。言い訳!?) 歩き始めると泥地では膝までぬかります。(またもや思い出ですが、子供の頃ここには軟球の野球ボールが流れ着き集め回っていて思わず沼地に入り込み・・・腰まではまり、助けてもらったという記憶があります。(^^;)(^^;))足下には小さなカニが体操をしています。コメツキガニです。そのほかにゴミに隠れる多くのカニ 干潟の砂地には植物ハママツナ等の自然も多くあります。 泥地を抜けて歩いていると、今度は背丈の高い葦類がそびえ立ちます。自分の身長(173cm)より大きい葦類をかき分けかき分け、池に近づいていきます。合間合間には小さな池?があります。きれいとはいえない溜まり水です。池の縁にはギラギラ光る部分があります。オイルがにじみ出ているような感じです。 やっとの思いで浸透実験池に到着です。この池は小高く月のクレータのように作られています。2重に池が作られています。 ものすごい数のカワウがこの小さな池に繁殖していました。数年前訪れたときの倍はいるようです。 この先ここはどうなるのか??近くの松林は松食い虫により林が禿げてきて、葦の野原はゴミの散乱、近辺の開発が進みつつあります。東京湾の昔ながらの海岸風景を残す唯一の場所と思います。 先日子供達が海岸清掃をしましたが、これだけ荒れていると100人200人の手では綺麗になりません。 地元漁師は当然ですが、野鳥観察等で訪れる方、国県市の行政指導の方も含め真剣に考えていただきたい。 宮崎駿夫【風の谷のナウシカ】の樹海を思い起こさせます。浄化しきれない小さな樹海・・・ |