■干潟に行くと、よく見かけるイボキサゴです。しかし環境汚染・埋め立て等で日本の海岸から少なくなっているのも事実です。小さくてあまり気に留めないと思いますが、よく見ると爬虫類のような模様も色々なパターン・色彩があります。

■イボキサゴは水の汚れが少ないところに生息するそうです。盤州干潟には多く生息すると言う事は、まだまだ綺麗な海という事でしょうね。

■あさり漁で細かな目のジョレンにて小さなアサリを獲ろうとすると、いっぱいのイボキサゴが入ってしまいます。これが結構な邪魔者で・・・これがいっぱい入ると選別が大変です。
■たまに、死んだあさり・バカガイに重なり合うように集まっている場面を見かけます。
■盤州干潟での大きさは1cm〜2cmのものが多いです。

■潮干狩に出かけた時は是非注目してやってください(笑)

↑大きいイボキサゴで約2cm
海中では蛇足?にて移動します。頭からは触覚のようなものと、給水排水管が見られます。目も有るような・・・

↓→よく見ると・・赤・黄色・青と結構綺麗な姿をしています。

■イボキサゴは4500年前の縄文時代の東京湾近辺の貝塚から出土されています。
■塩茹でにて食べるそうですが、小さく食べにくそうです。食べる前にはやはり砂抜きが必要かな?

■空のイボキサゴにはヤドカリが住着いています。
■この殻をイヤリングにしたら・・いかがでしょうか?(笑)

■明治から昭和にかけてこの貝は田畑の肥やしに重宝されました。
田植えが終わった田に撒いていたそうです。化学肥料・除草剤の無い時代に重宝されたようです。
(田に撒かれたキサゴは、真水と日中の高温にて腐敗してブクブク泡を出し、雑草の出を抑える除草剤の役割も果たしたそうです。)

■又、イボキサゴのほかにウミニナも同様に使われていました。
ウミニナは先が尖り田畑に撒くと足に当たり痛かったことから、比較的に貧ずしい農家が使って、丸いイボキサゴは裕福な農家が使っていたようです。

参考資料:海が消えた(袖ヶ浦今昔) 渡辺亀代二著


HOME】 【BACK BBS】 【ブログ
inserted by FC2 system